排便の不思議

「お通じ」ありますか「いい知らせ」届いていますか

お姫さまのご用足し

イラスト

和式トイレの前の部分をキンカクシなどといいますが、実はこの語源はキヌカクシ。清筥(しのはこ)と呼ばれる平安時代の女性用トイレの後方についていた板だったとか。当時のお姫さまたちは十二単(ひとえ)におすべらかし。ご用を足されるあいだ長い裾や髪を引っかけておくものだったそうです。そんなスタイルでの排便はさぞおっくうだったことでしょう。ところで、このオックウという気分、排便には要注意です。がまんしたり、ついいきそびれたりすると直腸内の便の量が増して直腸を広げ、便意の感覚を鈍らせます。あるいは、直腸まできた便がS状結腸の方に逆戻りします。これを繰り返していると便が直腸まできても便意をもよおさなくなったり、直腸の形が変形して排便困難ということに。女性に多い便秘です。

急性の便秘は要注意

とかく女性には常習便秘が多いものです。女性は男性より腸が長いというのも原因のようですが、ダイエットなどで食事の量が少ないとか栄養のバランスが悪いというのも見逃せない理由です。便のカサを増すような食物繊維や水分を補給しているか、ビタミンやミネラルなどの不足がないか、便のなめらかさを保つ脂肪を極端に減らしてはいないかなど、食事への気配りを。また、腸は年齢とともに長くなりますから加齢とともに便秘がちになります。さらに、男性に比べ女性は腹筋が弱く、排便の最後の力「腹圧」に欠けます。ふつう、1日3回~3日に1度の排便なら正常とされていますが、4~5日に一度でもその人の排便リズムならば正常。ただし、急性の便秘は、子宮や卵巣の異常のサインかもしれません。

形が語る体の様子

口から入った食べ物が、食道−胃−十二指腸−小腸−大腸−S状結腸−直腸と通過して肛門にたどり着き、便となって排泄されるまでには約9メートルもの道のり。便はこの間の器官の情報を収集し、伝達してくれる文字通りからだの便り。ですから、形や色、匂いなど注意深く便を見ることは健康管理の第一歩。水分の量が70~80パーセントでバナナ状、あるいは半練り状で茶褐色なら安心ですが、80パーセントを超すと泥のように柔らかくなります。細くて切れ切れの便ならストレスなどで腸が過敏になっているのかもしれません。90パーセントを超すとほとんど液体状態で、暴飲暴食による消化不良や腸内の感染、炎症が心配です。70パーセント以下では排便に苦痛を伴うほどの硬い便秘。慢性の場合にはホルモン異常、とくに甲状腺機能低下が気がかりです。

色のサインは健康シグナル

健康な便は茶褐色をしていますが、コールタールのように黒ずんだり、赤や黄色、緑などに変化して体の異常を知らせてくれます。便が柔らかくて黒ければ、食道や胃、十二指腸や小腸など上部の器官に出血の可能性があり、腫瘍やがんが心配です。赤なら大腸や直腸、S状結腸といった下部の出血で、がんをはじめ、潰瘍や炎症、痔などのサインかもしれません。また、胆汁が出にくい肝臓の異変は、白っぽい色で知らせますし、胆汁が細菌によって変色して緑になることもあります。女性では、子宮内膜症が腸に生じ、その出血で便に血が混じることも。そのほか、便が細くなるとか粘液が多くなる、あるいは一度に出きらないで何回にも分けて出るなどの変化があれば、一日も早く専門医に相談してください。

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