飲み方の不思議

女性のお酒は暮らしのアクセサリー

上戸と下戸は酵素の差

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中国の漢書では「酒は百薬の長」といい、わが国の吉田兼好は「百薬の長といえどもよろずの病は酒よりこそ起これ」と反論し、酒論争はいまだに決着がつかず、といったところ。しかし、お酒は飲み方によっては楽しい生活のアクセント。できれば上手に飲みたいものです。アルコールといえば、気になるのがそれを分解処理する肝臓ですが、この分解力の差、つまり、分解酵素の量の差がお酒に強いとか弱いとかの差となります。日本人の一割ほどはこの酵素の一部が欠けている人もいますから、そういう人に無理にお酒をすすめるのは厳禁。そうでない人でもイッキ飲みは、急性アルコール中毒で命を落とす事態にもなりかねません。ほかに、飲むほどに「腕を上げる」人が三割ほど、「酒に別腸あり」を地でいくような上戸が六割ほどもいるそうです。

女性らしさと酔いの関係

男性に比べ、体脂肪が多い女性はアルコールの吸収率がよいのだとか。ただし、女性ホルモンの影響で酔いの回りには多分に差が出ます。つまり、女性ホルモンはアルコールの分解作用の邪魔をするのです。ですから、月経周期の前期から月経中はより酩酊しやすくなります。また、「悪酔い」や「二日酔い」は、分解されないアルコールが体内に残っているから。厳密にはアルコールが分解される過程でできる「アセトアルデヒド」という毒性の物質の影響で吐き気や頭痛などがおこるというしくみ。要は、アルコールの量が肝臓の代謝機能や解毒作用の度を超しているわけです。お酒の適量とは、2~3時間で酔いがさめる程度。日本酒で360ミリリットル以内、ビール1、2本までです。

アルコールは行儀が悪い?

肝臓は、女性では重さ約1キログラム前後、男性では1~1.5キログラムもある、体のなかの一番大きな臓器です。ここで糖質や脂質などの栄養分の代謝や貯蔵をしたり、アミノ酸からたんぱく質を合成したり、有害な物質を解毒したり、消化液の一種である胆汁をつくって脂肪を吸収したりと、内臓きっての働きもの。「肝腎かなめ」といわれるように、肝臓機能の善し悪しが健康の鍵を握っています。とくにアルコールは「最もお行儀の悪いエネルギー源」ともいわれ、糖質や脂質など他の栄養素を押しのけても真っ先に肝臓で分解されますが、そのために脂質や糖質の分解が待たされ、知らず知らず肝臓細胞に沈着します。こうして脂肪肝や肝硬変の原因がつくられていきます。

美的に飲めば、お酒は妙薬

「腕を上げた女性」が増え、それと同時に増えているのがキッチンドリンカー。主婦のアルコール依存症です。人目をはばからず一人で飲むお酒はつい度を超しがちで、依存症へのピッチも上がります。依存症になるまでに男性では15年~20年、女性では5年~8年といいますから、ほぼ3倍のスピード。原因は、その飲み方と女性ホルモンという女性ならではの生理的要因。そこで、女性のお酒は「美的」でありたいものです。ほろ酔い程度なら血行もよくなり、食欲も出て、気分転換にも一役買うはずですが、飲酒の際には必ず高たんぱく、高ビタミンのお料理で肝臓への栄養補給を忘れずに。その程度の飲み方なら、お酒はやはり妙薬。「酒は天の美禄」と酒賞賛派の貝原益軒も「多く飲んで少なく食う人は命短し」と、飲み方を正して酒論争にケリをつけています。

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