疲れの不思議

「疲れ」は一番弱いところを襲います

“お疲れさん”の国・日本

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日本人ほど「お疲れさん」という言葉を頻繁に使う民族はないといいます。「さよなら」や「ありがとう」の代わりの「お疲れさん」は人をねぎらい、感謝を表す便利な言葉。これほど頻繁に「お疲れ!」といいあう背景には、日本人は他の民族より疲れやすいのではないか、あるいは、疲れに関して敏感なのではないかといった見方があります。たとえば、大部分の日本人は、脳の左側の言語脳で虫の声や動物の泣き声といった情緒音を聞き分けるといいますが、このことから左半球の脳への負担が大きくなり、日本人を精神的に疲れやすくしているのではないかという意見もあるほど。しかし実際には、エコノミックアニマルなどと異名をとるほど「よく働く」日本人のこと。その働き方に問題がありそうです。

「疲れ」を知らない民族も

「疲れない働き方」といえば、たとえば、南太平洋のバリ島の人々は長時間の労働のあとでも楽器を演奏したり、歌を歌ったりして楽しむことを忘れず、「疲れ」という言葉もないのだとか。この違いは働き方の違いにありそうです。言い換えれば、労働のリズムの差。つまり、エネルギーの使い方が男性型か女性型かの違いともいえ、興奮状態で一気に力を奔出するような短期集中型が男性型。ペースを守りながら、あせらずに仕事をこなしていくのが女性型。バリ島の人々は男女を問わず、女性型のリズムで働くそうですが、これが上手な働き方のコツ。同じ姿勢で長時間続けて働くことを避け、こまめに気分転換の休憩を取り入れてペースを守ること。「心身の拘束」が最も大きな疲労の原因なのですから。

疲れは「休め」のサインです

女性型労働がよいとはいっても、女性たちのすべてが女性型で働いているわけではありません。キャリアウーマンなど仕事と家事の両方をこなす女性は疲れの方も二重構造。むしろ男性以上に疲れをためこんでいるというケースも。疲労に男女差はありませんが、低血圧や冷え性の人は疲れやすいといいます。また、冷たい飲み物や糖分の取り過ぎ、冷房などで体を冷やすと疲労度が増し、夏バテの原因となります。疲れは一番分かりやすい健康状態のサインですが、体の一番弱いところに出るともいえ、自覚症状はさまざま。「痛い」「だるくて眠い」「いらいらする」といったタイプに分かれ、痛いものは肩凝りや腰痛、目の痛みやかすみ、頭痛、歯痛など局所的な体の変化。だるくて眠いものは、手足や全身のだるさや眠気。いらいら感は、集中力低下やミスの増加につながります。このどれもが、体が発信する「休め!」の強いサインなのです。

アクティブ・レストで疲労回復

疲労予防の原則は「こまめな休息」。ですから「あとでゆっくり休もう」と、3時間ぶっ通しで働き1時間休憩するより、1時間ごとくらいに立ったり、姿勢を変えたり、お茶を飲んだりする方が効果的。またじっと椅子に座っているとかゴロ寝などの休息より、アクティブに動く方が回復の度合いが高いというデータもあり、休憩時間や休日の軽いスポーツや散歩、家事なども格好の疲労回復の手段となりそうです。要は「少しずついろんなことを転換しながらする」こと。「疲れた」という疲労感が「何をする気もしない」といったへばり感になる前にこまめなアクティブ・レストの心がけを。

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