便秘・下痢の栄養

ときには天使、ときには悪魔 ザット イズ ザ クエスチョン

怖い下痢を見逃さないで!

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この夏、日本中をパニックにしたO−157は、大腸菌とはいえ強い感染力をもつ細菌です。激しい腹痛と下痢で始まり、発熱や嘔吐を伴って脱水症状をおこし、命にかかわる出血性尿毒症をもたらします。この細菌の恐ろしさから日本中の人々が「何をどう食べるか」に強い関心を寄せました。このほか食中毒の原因となる細菌にはコレラ菌や赤痢菌、サルモネラ菌などがありますが、これらはどれも激しい下痢をおこすことが特徴です。ですから、もし急性の下痢になれば一刻も早い医師の手当てが必要です。とはいえ、腸に生息する細菌がすべて悪玉というわけではありません。ヒトはおよそ100種類もの細菌を腸内にもっていますが、なかには健康に役立つ善玉の菌もいます。ビフィズス菌がそれで、さまざまな悪玉菌の感染力を弱めたり、腸内の有害な物質を分解して腸の環境を整えてくれます。

ビフィズス菌で腸内をクリーンに

腸内の菌のなかで下痢や便秘に関係の深いのが「ウェルシュ菌」「ブドウ球菌」「大腸菌」といった悪玉菌。とくにウェルシュ菌は便秘になると腸の食べ物を腐敗物質に変え、細菌の繁殖や悪臭の原因をつくります。あの、オナラのニオイの犯人です。ビフィズス菌はこれら悪玉菌と戦い、腸をクリーンに保ちながら下痢や便秘の予防もしてくれます。その上、免疫力を高める頼りがいのある細菌。ビフィズス菌の含まれる食品といえば、ヨーグルトや乳酸飲料がお馴染みですが、梅干しにもこの菌を増やす働きがあり、下痢、便秘ともに効力を発揮します。「おなかをこわしたら梅干しを」という昔ながらの食習慣も理にかなっているのです。

時には腸も刺激を求めています

便秘と下痢は、どちらも腸のトラブルで、表裏一体の関係にありますが、女性に多いのは便秘。これも二種類あり、中年以降では腸のぜん動運動が弱まる「弛緩性便秘」がほとんどです。つまり、便を押し出す力が弱くなるわけです。この場合は、「便の量を増やす」「柔らかくする」そして「滑らかにする」心がけを。その上で「腸に刺激を与える」と腸のぜん動運動が促されます。食物繊維は水分をたっぷり吸収して便の量を増やして柔らかくしますから、繊維質も水分も豊富な野菜や果物を十分食べてください。バターや揚げ物など脂肪の多い食品は滑りをよくし、腸に刺激を与えるなら、朝起きぬけに飲む冷たい牛乳やコーヒー、適度のアルコールがおすすめです。また、香辛料などを上手に使うのも効果的です。

やさしい食品でいたわることも

一方、潰瘍やストレスが原因の「けいれん性便秘」にこの食事療法は逆効果です。脂肪分や刺激の強いもの、固いもの、冷た過ぎたり熱過ぎたりするものは控えてください。つまり、下痢の時の心がけです。大切な栄養素「たんぱく質」も豆腐や白身魚で、野菜も裏ごしのスープにしたりお粥などのやさしい食べ物を。また、調理法は煮る、蒸すといった加熱法がベストです。ただし、ヨーグルトや梅干し、りんごなどはすぐれた整腸作用がありますから、便秘・下痢どちらにもよい食品です。そして、便秘・下痢いずれの場合も多品種をバランスよく食べることはお忘れなく。そこで、便秘、下痢ともによい「リンゴとヨーグルトのデザート」を。

リンゴとヨーグルトのデザート
食べやすい小口切り、またはすりおろしたりんごにヨーグルトとハチミツを加えて毎日食べるようにしてください。

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