花粉症原因植物の解説

スギ(スギ科スギ属 花期:2月〜4月)

本州、四国、九州の山中に分布する常緑高木。日本原産の植物ですがほとんどが植林されたものです。樹皮は赤褐色で幹は直立し高さは30〜40mにもなり、針形の葉が螺旋状につきその枝先に雄花がつきます。雄花には淡黄色の花粉が貯えられ、早春に大量の花粉を飛散させます。花粉表面のカギ状の突起が特徴的です。

ヒノキ(ヒノキ科ヒノキ属 花期:3月〜4月)

主に本州(福島県以南)、四国、九州に分布する常緑高木。天然林もありますが、ほとんどは植林によるものです。高さは30〜40mにもなり、幹の直径1〜 2mに達し樹皮は灰褐色で縦に裂ける。枝はやや垂れ下がってつき、鱗片状の葉が密生しています。小枝の先に多数の雄花がつきます。

シラカンバ(カバノキ科シラカンバ属 花期:4月〜6月)

北海道、本州中部以北に分布している落葉高木。日当たりの良い山地に自生していますが、緯度の高い地方では並木や庭木としても広く植えられています。樹皮が白く剥がれやすいのが特長で、一般的に「白樺(シラカバ)」と呼ばれています。高さは10〜20mにもなり、紅黄色の穂状の雄花を多数つけます。

ハンノキ(カバノキ科ハンノキ属 花期:1月〜4月)

日本全土に分布している落葉高木で、湧水地や湿地に自生している植物です。高さは15〜20mで樹皮が細かく割れているのが特徴です。また、花は葉が付くより先に開花し、枝先に4〜7cmの尾状の黒紫色の雄花を垂らします。

オオバヤシャブシ(カバノキ科ハンノキ属 花期:3月〜4月)

関東以西から紀伊半島までの太平洋沿岸地域に分布している落葉低木。根が深く、やせ地でも成長が早いことから、治山や緑化を目的として植樹されています。高さは5〜10mにもなり、4〜5cmの尾状に黄褐色の雄花をつけます。

クリ(ブナ科クリ属 花期:5月〜7月)

北海道西南部、本州、四国、九州に分布する落葉高木。自然林にも多く自生しており、縄文時代から保存食などとして利用されてきました。高さは15〜20mにもなり、樹皮は淡褐黒色をしており雄花は穂状で小毛を密生します。臭いも強く昆虫をよく引き付けます。

コナラ(ブナ科コナラ属 花期:4月〜5月)

北海道、本州、四国、九州の雑木林に自生する落葉高木。ドングリのなる樹木であり、その他、木炭やシイタケ栽培の原木としても利用されています。高さは13〜20mにもなり、雄花は新芽とともに伸び、6〜9cmのヒモ状に黄色の花をつけます。

ウメ(バラ科サクラ属 花期:2月〜3月)

もとは中国中部原産の落葉高木ですが、奈良時代に渡来し古くから親しまれています。日本全土で果樹・庭園樹として広く分布しています。高さは5〜10mで、白・紅・淡紅などの色をもつ丸みのある花をつけとても良い香がします。

ギシギシ(タデ科ギシギシ属 花期:5月〜8月)

日本全土に広く分布し道端や土手の比較的湿ったところに良く見られる野草です。「羊蹄(ようてい)」とも呼ばれその根は生薬として用いられています。高さは0.4〜1mで、茎の上部に穂状に淡緑色の花を輪生させます。

ヨモギ(キク科ヨモギ属 花期:9月〜10月)

本州、四国、九州の道端や野山に広く分布しており、草餅やお灸のもぐさとして使用される野草です。葉は波状に切れ込んでおり、表は緑色ですが裏は綿毛があり白く見えます。高さは0.5〜1mで穂状に小型の花を咲かせます。

ブタクサ(キク科ブタクサ属 花期:8月〜10月)

北アメリカ原産の植物ですが、現在では日本全土の道端や荒れ地、土手などでよく見られる野草です。高さは1mほどになり、穂状に黄色い花を咲かせる秋の代表的な花粉症原因植物です。日本で最初に報告された花粉症原因植物でもあります。最近は高さが2〜3mほどにもなるオオブタクサもよく見られるようになりました。

カナムグラ(クワ科カラハナソウ属 花期:8月〜10月)

日本全土の道端や荒れ地、薮などでよく見られるツル草で、つるを伸ばし茎や葉柄にある下向きのトゲでほかの木や草にからみつくように自生しています。花粉を飛散させる雄花は花茎から白く小さな花を咲かせます。

ヒメガマ・コガマ(ガマ科ガマ属 花期:7月〜8月)

北海道、本州、四国、九州に分布する野草。沼や池の岸辺や休耕田のような湿地に自生しており、高さは1〜2mになります。特長的な茶色い穂のような部分は雌花で、その上に小さく無数に咲くのが雄花です。花粉は「蒲黄(ほおう)」と呼ばれ漢方で止血効果があるとされています。

セイタカアキノキリンソウ(キク科セイタカアキノキリンソウ属 花期:10月〜11月)

アメリカから帰化した植物で、現在は日本全土の道端や荒れ地、土手などで見られる野草です。高さは2〜3mで、よく河川敷などを黄色の花穂で埋め尽くすように群生しています。別名のセイタカアワダチソウは背が高いことと花が泡立つようにたくさん咲くことに由来します。

カモガヤ(イネ科カモガヤ属 花期:5月〜6月)

ヨーロッパ原産の植物で、オーチャード・グラスと呼ばれ牧草として広く栽培されていますが、現在は野生化し日本全土の道端や荒れ地などによく見られる野草です。高さは0.3〜1.2mで、葉は少し白みをおびた緑色をしており、小花は枝先に集まった形をしていて大変特徴的です。

オオアワガエリ(イネ科アワガエリ属 花期:6月〜8月)

ヨーロッパ原産の植物で、チモシーと呼ばれ牧草として広く栽培さていますが、現在は野生化し日本全土の道端や荒地などによく見られる野草です。高さは0.5〜1mで、線形の葉を持ち、緑色状の穂状の花をつけます。

ススキ(イネ科ススキ属 花期:9月〜10月)

日本全土の道端や荒れ地、土手などでよく見られる野草です。高さは1〜1.5mになり、花穂は細長く短い小さな穂に分かれ黄色がかっています。花の形が動物のしっぽに似ていることから「尾花(オバナ)」と呼ばれ、クズやキキョウとともに秋の七草に数えられています。

■ドクタープロフィール■
 
宇佐神篤氏  

東海花粉症研究所 所長
宇佐神 篤

1968年東北大学医学部卒。1969年国立水戸病院耳鼻科。1972年和歌山医科大学耳鼻科。1977年静岡済生会病院耳鼻科。1983年県西部浜松医療センター耳鼻科。2001年東海花粉症研究所、兼うさみクリニック。
日本アレルギー学会、日本耳鼻咽喉科学会、日本花粉学会、日本鼻科学会、日本職業・環境アレルギー学会、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会などに所属。

 
     
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