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花粉症原因植物の対策
「スギ・ヒノキ花粉の季節が終わったのに症状がおさまらない」。近頃こんな患者さんをよく見かけます。アレルギーを引き起こす植物には「スギ・ヒノキ以外の樹木」「カモガヤなどのイネ科の植物」「ブタクサやヨモギなどのキク科の植物」などがあり、国内だけでも約60種類が報告されています。また、他にもハウスダスト・ダニ・動物(猫など)がアレルギーを引き起こす原因となっている場合もあります。スギ・ヒノキ花粉の季節が終わっても症状がおさまらない方、年間を通して鼻アレルギーの症状がある方は、最寄りの医療機関で早めの診察または検査を受けてください。
【予防と対策】●住まいのまわりの原因植物は除草しましょう
花粉症の原因植物ブタクサやカモガヤなどの雑草が身近に自生して居る場合は、その雑草を切り取り除去することで花粉症発生源の対策が可能です。この種類の花粉はあまり遠くまで飛ばないのが特徴のため除草である程度は防ぐことが可能です。除草を行う場合は根本から除草しないと翌年また花粉症の原因となります。花粉の飛散時期に除草を行う場合は花粉症の人はマスクやメガネなどを忘れずに使用して下さい。また除草作業が終わった後に室内に花粉を持ち込まないよう注意して下さい。
河川等も地方の自治体で除草している地域もあるため相談してみるのもよいでしょう。
●なぜ、メガネやマスクが必要か?
花粉症はアレルゲンである原因植物の花粉(抗原)がそれに対抗する体内の物質(抗体)を作り、再び同じ花粉(抗原)が体内に入ってくるとその抗体と反応して症状を起こします。この反応をアレルギーと呼んでいます。このため予防対策の基本は、花粉を体内に入れないこと、つまりアレルゲンを除去・回避することが基本です。スギ花粉の時期が終わっても身近な生活環境(自宅の周囲、通勤、通学など)に原因となる植物がある場合は、マスクやメガネは常備しておくとよいでしょう。
●どのようなメガネが良いか?
くしゃみ、鼻水、鼻づまりだけが花粉症の症状とは限りません。咽頭、喉頭の症状のほかに眼症状も重要なポイントです。このような眼症状を予防するためにメガネも対策用具として必要なものといえます。花粉症対策で使用するメガネは、横の空いたメガネより、横にカバーの付いたゴーグル型のメガネが効果的であると報告されています。
●どのようなマスクが良いか?
良いマスクの選び方は、花粉がよくとれることですが、息がしやすいということと矛盾した関係が要求されます。市販されているマスクを花粉捕集率と空気抵抗を測定する装置を考案し検討した結果、市販価格の高価なマスクが良いとはいえませんでした。高価なマスクより安くて良いマスクを使い捨てする方が衛生面からいっても良いと考えられます。花粉によるマスクの目詰まりを考えても1日1回の使い捨てができるものを選びましょう。マスクの性能に関する調査データは和歌山・泉南花粉研究会のページで詳しく公開されています。
http://www2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/kafun/mask1.htm
●花粉を室内へ入れないようにする
花粉を室内に持ち込まないことが大切です。原因植物の自生する場所に出かけたり、通勤・通学などで原因植物の近くを通られる方は、帰宅した時に必ず衣服をよく払い家に入る。また、洗顔、うがい、入浴を行い、外出時にきていた服は取り替えるなどの配慮が必要です。
●室内に入った花粉を除去する
室内に進入した花粉は、かなりの時間室内の空気中に浮遊し続けるが、いずれは床面などに落ちるので、掃除をまめに行ないましょう。取り除く掃除は花粉だけでなく室内のハウスダストやダニの除去にもつながります。空気清浄機は、ほこり、ダニ、花粉の除去が可能とされている「静電気フィルター式」「電極板方式」「フィルター方式」などのものがあります。花粉に対する報告はありませんが、通年性の鼻アレルギー患者では空気清浄機の使用で改善度は75%以上であったと報告されています。
【参考文献】
花粉症診療の質を高める—内科医への20の診療ナビゲーション—
編集:榎本 雅夫・福井 次矢・藤村 聡
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