『今月の花』

11月の花

ゴレンシ

Averrhoa carambola L.(Oxalidaceae/カタバミ科)
ゴレンシ
ゴレンシ

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今年の夏は読者の多くの方が感じたように大変な猛暑でしたから、当館の植物でも弱ったり枯れたりしてしまったものもいくつかありました。一方で、元々熱帯に分布する植物などは猛暑がかえって功を奏したようで、例年よりも元気に育った植物もあります。その中から今月はゴレンシを紹介致します。

ゴレンシはカタバミ科の中高木です。インドからマレーシアの辺りが原産だと考えられますが世界中の熱帯に分布し、栽培されています。和名は漢名の「五斂子」からですが、一般には英語の「スターフルーツ(star fruit)」の方が馴染みがあると思います。

ゴレンシの枝は垂れ下がり傘のようになります。葉は互生し5~9小葉の羽状複葉となります。幹のわきや枝に円錐花序を付けます。花の大きさは1cmくらいで、花弁は5枚でピンク色です。雌しべは1つで柱頭が5~6つに分かれています。雄しべは5つで短く、花弁の根元に隠れています(1枚目の写真では右側の花に雄しべが3つ見えます)。果実は長さ5~10cmほどの楕円形で黄緑色。果実の横断面は名前の通り五から七角の星形で、当館の果実の場合は稜の中に1、2個の種子が入っています。花の形はハナカタバミに似ていなくもないですが、木の大きさや葉の形はあまりカタバミらしくはありません。しかし、カタバミの果実はよく見ると横断面が五角形の星形をしており、上下を逆さまにすればお互いに似ている気もします。

外側からは葉が邪魔するので花はあまり見えませんが、傘の内側に入って眺めるとここ数年では珍しいほどたくさんの花がつきました。おかげで、果実も鈴なりに成っています。ゴレンシの果実は高いところにできるので採集するのが難しい上に、未熟のものは非常に酸っぱいので、これまではほとんどが腐って落ちるまで放置されていました。今年はせっかくたくさん成ったのですから、利用方法を考えてみたいと思います。

  • ゴレンシ
    ゴレンシ
  • ゴレンシの花
    ゴレンシの花
  • ゴレンシの果実
    ゴレンシの果実
  • カタバミの花と果実
    カタバミの花と果実

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