『植物こぼれ話』

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クリスマスブッシュ

Ceratopetalum gummiferum Sm.(Cunoniaceae/クノニア科)
クリスマスブッシュ
クリスマスブッシュ

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昔、昔、昔、ゴンドワナ大陸がアフリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極、インドおよびニュージーランドやニューカレドニア、タスマニア等の島々に分裂した時、ゴンドワナ大陸で繁茂していた植物群も各大陸や島々に分かれて離ればなれになっていきました。その中の一つにクノニア科があります。この科は20数属約300種で構成されていて余り大きな科ではありませんが、分布域は広く南アフリカ、南米、オーストラリアおよびその周辺の島々です。このクノニア科の中でオーストラリア東部とニューギニア島に自生しているのがCeratopetalum gummiferumです。日本ではオーストラリアと同様にクリスマスブッシュと呼ばれています。当館のある京都山科では晩春から初秋まで5ケ月ほど花を咲かし続けます。当初、真夏に花が咲くのにクリスマスブッシュなどという変な名前が付いているのが疑問でした。ある日突然気が付きました。クリスマスのある12月はオーストラリアでは真夏なのです。自分自身の無知と錯覚に笑ってしまいました。こういうことを世間では自嘲するというのでしょうか。

さて日本でクリスマスブッシュと呼ばれるのはCeratopetarum gummiferumだけだと思うのですが、オーストラリアでは違うのです。オオバヤドリギ科のNuytsia floribundaやフトモモ科のSyzygium australe、その他にキク科の侵入雑草であるChromolaena odorataもChristmas Bush と呼ばれています。まあChristmas Bushという語感は、日本でいうなら正月の花といったところでしょうか。でもこれでは会話中にChristmas Bushと言った時、誤解を招くおそれがあります。そのため区別する時Christmas Bushの前に言葉を付けるのです。日本でいうところのクリスマスブッシュの正式英名はNew South Wales Christmas Bushです。略して、NSW Christmas Bushです。
 
クリスマスブッシュ
撮影日: 2003年 4月 23日

  • クリスマスブッシュの花
    クリスマスブッシュの花
  • 紅色の萼が目立つ開花後のクリスマスブッシュ
    紅色の萼が目立つ開花後のクリスマスブッシュ
  • クリスマスブッシュ(2007年6月撮影)
    クリスマスブッシュ(2007年6月撮影)

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