『植物こぼれ話』

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ミソハギ

Lythrum anceps (Koehne) Makino(Lythraceae/ミソハギ科)
ミソハギ
ミソハギ

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山間の湿地に群生して美しい多年生の野草、盆花として供花に用いられる。

 ミソハギは日本全土から朝鮮、中国北部の湿地などに生える多年草で、無毛の茎が直立し、草丈は1mほどで上部ではかなり分枝します。葉は2~6cmほどで披針形で、無柄で対生につきます。7~8月頃に写真のような長さ6,7mmほどの紅紫色の花弁6枚からなる花が葉腋に3~5個ほど付いて、短く小さな集散花序をつくり、群生することが多いので、とても美しく見えます。このために観賞用にも栽培されています。
 花の様子が萩に似ていることと、旧暦のお盆の頃に咲き、穢れを払う「禊」としてこの花を供えたことから、「みそぎ・はぎ」と言われたのが縮まって「ミソハギ」となったと言われています。
 含有成分では、全草にリトラニン、リトラニジン、リトラミンなどのアルカロイドのほか、ガラナチンAおよびBなどのタンニンや配糖体のサリカリンなどが特徴的なものとして知られています。
 中国では、この植物を「光千屈采」、同属でよく似たエゾミソハギ(Lythrum salicaria)を「千屈采」と呼び、ともに煎じて止瀉薬とされたり、外用剤として皮膚病に用いられたりしてきました。「千屈采」の方が「光千屈采」よりも上質とされていたようですが、最近刊行された中薬大辞典の第二版(2006年刊)をみますと、ミソハギの方は削除されているようです。

  • ミソハギ
    ミソハギ
  • ミソハギの花
    ミソハギの花

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