『植物こぼれ話』

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ジャーマンダー

Teucrium chamaedrys L.(Lamiaceae/シソ科)
ジャーマンダー
ジャーマンダー

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かつては欧州で胃腸薬、痛風・リウマチ薬とされた園芸植物

 英語でジャーマンダー(germanader)あるいはウォール・ジャーマンダー(wall germander)と呼ばれるヨーロッパや西アジア原産のニガクサ属植物のひとつです。
 高さ20~30cm程度になる常緑の多年生草本で、葉は長さ1~2cm程度、周囲に鋸歯があり小さなカシの葉にように見えます。またよく広がって地面を覆う習性からchamaedrys(ground oakの意)と名付けられているそうです。初夏から秋にかけて写真のような青紫色からピンクの花が穂状に一面に美しく咲くので、鑑賞用に植えられます。実生、挿し木や株わけでもわりに容易に増やすことができカバープランツとしても利用できます。
 一方、この植物はローマ時代のディオスコリデスの薬物誌にも記載されていて、古来から欧州では地上部を胆のうや消化器系の病気に使われてきました。また痛風やリウマチ、解熱などにも利用されていたようです。カリオフィレンを主成分とする揮発性油が取れるほかイリドイド配糖体やタンニンなどの成分が含まれていることが知られています。
 ところが、多量に服用すると黄疸をはじめとする肝臓障害が出ることがわかり死亡例も報告されたことから使用が厳しく制限され、現在では使用されなくなりました。

  • ジャーマンダー
    ジャーマンダー
  • ジャーマンダーの花
    ジャーマンダーの花

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