『植物こぼれ話』

75

コルクガシ

Quercus suber L.(Fagaceae/ブナ科)
コルクガシ
コルクガシ

※画像の部分をクリックすると大きな画像がご覧いただけます。

「ワイン」と「生ハム」を支える コルクガシ

  当館の中ほどに、樹齢50年以上にもなるコルクガシの大木があります。この樹は地中海沿岸地域の原産で、年の平均気温が14~20℃の暖かい気候を好みます。日本に初めて紹介されたのは明治時代で、暖かい太平洋側の林業試験場で試験栽培されたようです。しかしながら、日本ではあまり栽植されておらず、暖地にある植物園でみられる程度です。京都のような冬に冷えこむ地域で、しかも、このような大木は珍しいと思います。


  コルクガシはその名のとおり、ワインの栓などに利用されるコルクが採れます。樹幹の表面には、厚いコルク層ができ、これを剥がし、くり貫いてコルク栓を作ります。このコルク層は再生するため、10年経てば再び収穫できます。コルクの主な産地であるポルトガルやスペインには、多くのコルク工場があります。


  コルクガシの果実は、イベリコ豚に食べさせる「どんぐり」としても知られています。スペインでは、秋になると豚をコルクガシの森に放牧します。どんぐりを食べて太った豚は、どんぐりの風味がうつり、最高級の生ハムができます。「ワイン」と「生ハム」、スペインの食文化を、このコルクガシが支えています。


  当館のコルクガシは樹高が10 m以上、幹の周囲が2 m以上になります。幹の表面に触れてみると、確かにコルクの弾力があります。5月頃に開花するのですが、樹高が高いため、なかなか気づきません。冬に入る頃、足元にどんぐりが落ちてきます。

  • コルクガシの幹
    コルクガシの幹
  • 樹皮のコルク層とコルク栓
    樹皮のコルク層とコルク栓
  • コルクガシの果実
    コルクガシの果実

※画像の部分をクリックすると大きな画像がご覧いただけます。

|  バックナンバー 植物図鑑DBトップ  |

ピックアップ

アルコール依存症治療ナビ
アルコール依存症の治療に対する理解を深めることができる情報サイトです。
おはなのおなやみ
花粉症とアレルギー性鼻炎の情報サイト
おしえて生理痛
つらい生理痛から開放されたいあなたを応援します。
EDケア サポート
EDの理解から治療に関する情報と、シアリスの適正使用まで

この画面を印刷する