2024年カレンダー絵画(1・2月)

稲荷山

稲荷山

春日井 路子 作

季節:冬 エリア:伏見区

「伊勢は七度、熊野へ三度、愛宕山へは月詣り」―― 山頂の愛宕神社火伏せを願って、京都だけでなく、全国からお参りの人たちで知られる愛宕山。こと八月一日午前零時おこなわれる通夜祭は、嵯峨の鳥居本から山頂まで人、人、人の列が続きます。この日のお参りは「千日詣」と呼ばれ、一日で千日の参拝匹敵するといわれ、参拝者は火災除けの御符と、樒の枝をうけ、家東山三十六峰の最南端にあたる稲荷山は標高233メートル。この稲荷山全山を神域とするのが伏見稲荷大社で、農業神である稲荷五社と神使の狐が有名です。五穀豊穣(商売繁盛)を願って全国から多くの参拝者で賑わいます。本殿から三ヶ峰をめぐることを「山めぐり」「お山をする」といい、行程はざっと4キロメートル、およそ1時間の道のり。なかでも千本鳥居のトンネルが有名で、最近では、海外からの旅行者にも大人気です。持ち帰り祀ります。