WORK & PEOPLE 機食品研究職WORK & PEOPLE 機食品研究職

私がやること

新たな「抗糖化」素材を探索し、病気の予防に貢献する。新たな「抗糖化」素材を探索し、病気の予防に貢献する。

河野 修平 KAWANO SHUHEI河野 修平 KAWANO SHUHEI

機能食品カンパニー 食品開発研究所 フードマテリアル開発一課 2019年入社 医薬保健学総合研究科医科学専攻修了機能食品カンパニー 食品開発研究所 フードマテリアル開発一課 2019年入社 医薬保健学総合研究科医科学専攻修了

河野 修平 KAWANO SHUHEI河野 修平 KAWANO SHUHEI

独自の道を選んだ理由 REASON独自の道を選んだ理由 REASON

機能食品の研究に打ち込み、より多くの人々の疾病予防に貢献したい。機能食品の研究に打ち込み、より多くの人々の疾病予防に貢献したい。

中学時代に母が突然倒れた経験から、病気の予防や早期発見の大切さを知りました。大学では、病気の発見を担う臨床検査技師を目指して保健学を専攻。大学院に進み、所属した研究室で日本新薬の機能食品カンパニーとの共同研究にかかわることになり、実験に来られる研究員の方たちの真剣な姿を見て、「機能食品の研究とはどんなものだろう?」と興味を持ちました。
機能食品は、処方せんがなくても誰でも手に取ることができます。その研究に打ち込むことで、より多くの方の病気の予防に貢献できるかも知れない。次第に強く、食品研究に惹きつけられていきました。日本新薬が製薬会社としてエビデンスを重視した質の高い研究に取り組んでいることも、入社の意思を固める決め手となりました。

挑戦と成長 CHALLENGE挑戦と成長 CHALLENGE

出身大学との共同研究を進め、独自の重点領域「抗糖化」の可能性を探る。出身大学との共同研究を進め、独自の重点領域「抗糖化」の可能性を探る。

私は今、アンチエイジングへのアプローチである「抗糖化」という独自性の高い分野で、新たな健康食品素材を探索しています。糖化とは、老化の原因のひとつであり、糖化によって生成されるAGEsが体内に溜まることによって老化が促進されます。AGEsは骨粗鬆症や認知症などの加齢関連疾患との関係が深いとも言われており、機能食品カンパニーの重点領域として新たな可能性を探っています。新しい抗糖化素材を見つけ出すために、今度は私が日本新薬の社員として出身大学に赴き、共同研究を進めています。自分がかつて日本新薬の研究員の姿に感銘を受けたように、誇りを持って真摯に研究に打ち込みたいと考えています。

実験で結果を出して終わりではなく、広い視野を持って、誰かの健康を支えていく。実験で結果を出して終わりではなく、広い視野を持って、誰かの健康を支えていく。

食品開発研究所では、素材の探索研究から品質保証、製造検討まで、幅広く業務を担当しています。植物学や分析、製造などの知識がない私は、苦労することも数多くありました。そんな時はひとりで抱え込まず、多様な専門性を持った先輩方から意見を聞くことで、さまざまな分野の知識を蓄積してきました。営業や企画の担当者ともディスカッションする機会が多いため、自分の研究分野を越えて視野が広がり、実験結果のハンドリングのみならず、その結果が将来、「どのように人々の健康につながっていくのか」というマーケティングの意識を、日頃から持てるようになりました。

食品研究職という仕事 ABOUT食品研究職という仕事 ABOUT

誰もが手に取れる食品から、健康な未来をサポートする。誰もが手に取れる食品から、健康な未来をサポートする。

食品開発研究所では、食品メーカーが扱う原料の開発を行っています。私の部門では、素材の探索研究から品質保証、製造検討など、幅広く担当しています。

「食品研究職」を紐解く5つのキーワード「食品研究職」を紐解く5つのキーワード

1

探索研究(スクリーニング)

世界中から集めた植物群(ライブラリー)を、種々のアッセイを用いて評価し、独自性の高い有効な植物エキス(成分)を選択します。機能食品カンパニーでは、主に天然物から健康に効果のある素材を探索しています。

2

安全性・有効性評価

細胞試験・動物試験により植物エキスの安全性と有効性を評価し、これらをクリアにした後、ヒト試験を行い最終的な評価を行います。科学的なエビデンスに基づいた研究に重点をおいています。

3

食品原料の製造・品質管理

活性成分の分析条件及びその規格設定を行いながら食品原料の製造工程を検討し、実験用に用いるラボ試作品からパイロット品に至るまでの植物エキスを製造します。

4

機能性表示

食品の機能性を表示するために、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出ます。探索研究から見出した素材はもちろん、海外から導入した素材でも、素材の機能性を謳う際には消費者庁に資料を提出し、受理されなくてはなりません。特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行わないので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。

河野 修平さんに質問 QUESTIONS河野 修平さんに質問 QUESTIONS

Q. 大学(大学院)では、どんなことを勉強していましたか?
学部では保健学を専攻しており、臨床検査技師になるための勉強をしていました。大学院では医学研究科で細胞や実験動物を使いながら、既存薬ライブラリーを用いた加齢関連疾患の薬剤スクリーニングを行っていました。
Q. 採用面接では、どんなことを話しましたか?
志望動機や日本新薬に入社してやりたいことなどお話しました。その中で、学部時代の勉強や大学院での研究で培ってきた知識、大学まで続けた部活動で得た経験など、自分の強みが伝わるように心がけました。
Q. 入社前に「これを準備しておくといい」ということはありますか?
自信を持って「自分の強みはこれだ!」と言えるものが、ひとつでもあるといいと思います。
Q. 配属先が決まって、いちばんはじめに担当した仕事は?
糖化ストレスを軽減する機能性表示食品である「マンゴスチン」の抽出物の分析です。
Q. 仕事で行き詰まった時は、どうしますか?
ひとりで悩まないように、チームや課内外の人々と積極的に会話をするようにしています。
Q. プライベートでは、どんな風に過ごすことが多いですか?
運動不足にならないようにジムに行ったり、家で映画を見たりして過ごすことが多いです。最近フレックスを活用して大型2輪の免許を取得したので、バイクの購入も検討しています。
Q. 入社してよかったと思うのは、どんな時ですか?
フレックスを活用しながらスキマ時間で自己啓発を行い、それらが日々の業務につながっていると実感できた時です。また、硬式野球部の応援で、社員同士の団結力を感じた時にも、この会社でよかったと思いました。もうひとつ忘れられないのが、共同研究員として出身研究室を訪問し、恩師に歓迎してもらった時のことです。とてもうれしく、誇らしい気持ちになりました。
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