WORK & PEOPLE 医薬品研究職WORK & PEOPLE 医薬品研究職

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私がやること

RNAの配列を設計・合成・検証し、核酸医薬の候補品を見つけ出す。RNAの配列を設計・合成・検証し、核酸医薬の候補品を見つけ出す。

KIYAMA KANAME 木山 奏萌KIYAMA KANAME 木山 奏萌

東部創薬研究所 研究職 2018年入社 理工学研究科化学生命・化学工学専攻修了東部創薬研究所 研究職 2018年入社 理工学研究科化学生命・化学工学専攻修了

KIYAMA KANAME 木山 奏萌KIYAMA KANAME 木山 奏萌

独自の道を選んだ理由 REASON独自の道を選んだ理由 REASON

ひとりのために本気になれるか。患者さんを第一に考え、難治性疾患に懸ける。ひとりのために本気になれるか。患者さんを第一に考え、難治性疾患に懸ける。

製薬企業への就職を考え、どの会社を目指すべきか迷っていた頃、日本新薬が採用コンセプトとして掲げている「ひとりのために本気になれるか」というメッセージに胸を打たれました。ひとりでも待っている人がいる限り新しいくすりを届けようとする姿勢に惹かれ、「私のしたかったことは難病・希少疾患に向けた医薬品の研究なのだ」という想いに至りました。
入社後は、指定難病である筋ジストロフィーの治療剤に向けた研究に従事。東部創薬研究所から生まれた国産初の核酸医薬品「ビルテプソ」が世に出るタイミングと重なり、また研究所には若いメンバーも数多く集まっているため、活気に満ちた日々を送っています。

挑戦と成長 CHALLENGE挑戦と成長 CHALLENGE

核酸の配列を、何百回と設計する。患者さんのもとへ、一歩近づくために。核酸の配列を、何百回と設計する。患者さんのもとへ、一歩近づくために。

医薬品につながる候補品を選定するために、核酸(RNA)の配列を設計・合成して、有効性や安全性の評価を繰り返しています。たとえば、活性は高くても溶解性が低いなど、求められる条件を同時に満たすような配列は簡単には見つからず、その過程は苦労の連続です。
常に配列と向き合いながら、何百回と設計を繰り返してきました。チームの明るい雰囲気に支えられ、みんなで活発に意見を出し合い、諦めずに取り組むこと2年。先日ついに、ひとつの候補品に辿り着くことができたのです。患者さんに届く医薬品に、一歩近づけた。そう思えた瞬間でした。

社外との共同研究や、新規テーマの起案が、自分の考えを伝える力を育んでくれた。社外との共同研究や、新規テーマの起案が、自分の考えを伝える力を育んでくれた。

生物系のチームでは頻繁に進捗会議がひらかれ、一人ひとりの意見を尊重し合いながら、より良い意見に高めていく場になっています。入社2年目には、社外の研究機関との共同研究を任され、共同研究先の先生方ともディスカッションをする機会に恵まれたことで、論理立てて自分の考えを伝える力が身についてきたと感じています。いま取り組んでいる目標は、新規テーマの起案。若手中心の起案検討グループで考えをまとめ、成果発表を行っています。さまざまな角度から核酸医薬品の研究にチャレンジして、くすりを待つ患者さんの想いに応えられたらと願っています。

医薬品研究職という仕事(核酸医薬) ABOUT医薬品研究職という仕事(核酸医薬) ABOUT

多様な専門性を結集して、ひとつのくすりを創る。多様な専門性を結集して、ひとつのくすりを創る。

東部創薬研究所では、核酸医薬に特化した研究を行っています。化学系の研究員が創り出した化合物を、生物系の研究員が細胞や実験動物を用いて評価し、その結果をもとに次の化合物展開に活かします。このサイクルを粘り強く何度も繰り返すことで、数多くの化合物の中からくすりの種となる候補品が絞り込まれていきます。
大きく「化学系」、「生物系」と分かれていても、研究員たちの専門性はさまざまです。約3万分の1という確率の中で新たなくすりを創り出すには、幅広い知識・技術やアイデアが必要不可欠。背景知識や興味関心が多種多様であればあるほど、結集した時により大きな力を生み出すことができます。

「医薬品研究職」を紐解く5つのキーワード「医薬品研究職」を紐解く5つのキーワード

1

有機化学

日本新薬では、主に低分子医薬と核酸医薬の2つのモダリティに取り組んでいます。有機化学の知識と経験を活かして、新規化合物の合成や、候補品の大量合成のプロセス考案を行います。

2

物理化学

化合物や製剤の安定性や溶解性など、物性に関する検討を行います。質量分析やHPLCといった分析化学の手法は各所で用いられます。

3

生物学

疾患についての医学的知識をはじめ、生化学、薬理学、病理学、毒性学など、各方面の専門家がさまざまな部門で活躍しています。

4

工学

創薬は「ものづくり」です。プロセス化学や製剤化技術などは工学の専門家の得意分野です。評価系構築の過程では細胞に遺伝子を導入するなど、バイオエンジニアリングも活用しています。

5

情報科学

マイクロアレイ解析や計算科学を用いたバーチャルスクリーニング、ビッグデータを利用した有効性や安全性の予測など、インフォマティクスは標的探索の場から臨床データの予測まで幅広く活用されています。

木山 奏萌さんに質問 QUESTIONS木山 奏萌さんに質問 QUESTIONS

Q. 大学(大学院)では、どんなことを勉強していましたか?
工学部で、ものづくりをベースとした生物学や化学について幅広く学びました。研究室では、鹿児島に患者さんの多い「成人T細胞白血病」という疾患の分子標的薬の開発を目指して毎日研究に打ち込んでいました。
Q. 採用面接では、どんなことを話しましたか?
大学での研究内容や過ごし方、趣味であるライブへの参加やフットサルについても話しました。
Q. 入社前に「これを準備しておくといい」ということはありますか?
残りの学生生活を全力で過ごすことです。会社に入り、学生時代の分野と変わることを不安に思う人も多いかと思いますが、分野が変わっても基本的な取り組みかたは変わりません。研究に取り組む姿勢、物事の考え方、資料の作成の仕方、プレゼン方法、教授や先輩とのコミュニケーションの取り方などは、会社に入ってからも変わらず必要になります。
Q. 配属先が決まって、いちばんはじめに担当した仕事は?
筋ジストロフィー治療剤の研究です。
Q. 仕事で行き詰まった時は、どうしますか?
まずは先輩に相談します。当研究所は先輩方がいつも意見を聞き、丁寧に説明してくれ納得いくまで相談に乗ってくれる風通しの良い環境です。
Q. プライベートでは、どんな風に過ごすことが多いですか?
好きな歌手のライブに行きます。あとはYouTubeをよく見ています。連休などは友だちや家族と旅行することが多いですね。
Q. 入社してよかったと思うのは、どんな時ですか?
小さい頃からくすりを創ることが夢でした。その夢に向かって一歩進めていることは、とてもうれしいです。社内には素敵な人が多く、同期にも恵まれ、たくさんの仲間ができました。本社から離れていますが、今でも同期とはたくさん遊んでいます。
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