私がやること


大学で研究室を選ぶ時期のこと、教授との会話から「くすりを使うことで、たとえ完治できなかったとしても、外出できるようになったり、以前の生活ができるようになったり、QOLの向上という面からも患者さんの役に立てる」ということを知り患者さんへ貢献できる選択肢は思いのほか幅広いことを認識しました。その研究室では、希少疾患であるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)のモデル動物の作製に取り組んでいました。情報収集をする中で、日本新薬がDMD治療薬(ビルテプソ)を開発していることを知り、根本治療に近い仕組みに心を打たれたことを覚えています。
就職活動では、できるだけ患者さんに近いところで仕事に携わりたいと考え、医療従事者の話を直接聞くことができる日本新薬のプロダクトマーケティング職(学術職)を志望しました。面接官の方が和やかな雰囲気をつくってくださり、自分の言葉で想いを伝えることができました。
就職活動では、できるだけ患者さんに近いところで仕事に携わりたいと考え、医療従事者の話を直接聞くことができる日本新薬のプロダクトマーケティング職(学術職)を志望しました。面接官の方が和やかな雰囲気をつくってくださり、自分の言葉で想いを伝えることができました。
私たちの部署は、学術課からプロダクトマーケティング課という名前に変わりました。患者さんのためにという大前提のもと、マーケティングにもより注力し、新薬を戦略的に届ける視点も大切にしています。しかし、必要とする人に適切な情報を届けていくという仕事の本質は、学術課の頃と何も変わっていません。新薬についてのプロモーション資材の作成や、MRに向けて疾患に関する研修を実施するとともに、講演会の企画立案や、企画イベントの開催、医師への訪問同行など、多くの方と連携して情報提供活動を積み重ねています。最近では、広く一般の方に向けて、疾患の情報を届けるために、育児雑誌にDMDの啓発を行うための記事を掲載。日本新薬の中でも前例のない取り組みでした。


DMDは、個人差があるものの、3~5歳の期間で症状が出現する疾患です。しかし、自分の子どもが遺伝子疾患を抱えているとは想像しづらく、月日が経ってから気づくという場合も少なくありません。医療用医薬品を提供している会社として、社会的意義のある疾患啓発に取り組んでいけたらと考えています。雑誌への記事掲載の際は、日頃からコミュニケーションをはかっている他部署の方にも相談しながら、企画や掲載内容を検討していきました。いくつものプロセスを経て、実際に本屋に雑誌が並んでいるのを見た時や、SNSの反応を見た時はとてもうれしく思いました。これからも、周りの方々との協力を大切にしながら、届けるべき人に情報を届けていきたいです。


専門的な情報を取り扱う医療の世界のなかでも、くすりのプロフェッショナルとして高度な知識を発揮していく仕事。プロダクトマーケティング職(学術職)は営業部門に所属し、MRのパートナーとして、医師との面談や説明会に同行し、医療従事者からの相談に応え、学術的なディスカッションを行います。
また、MRに対して製品や疾患についての研修を行うなど、社内外に向けた情報発信を行っています。
また、MRに対して製品や疾患についての研修を行うなど、社内外に向けた情報発信を行っています。
自社製品・関連領域の情報管理
論文や学会などから自社製品にかかわる領域についての最新情報を広く収集し、必要に応じて医療従事者やMRに発信します。
マーケティング
対象となる疾病の治療に関わる医療機関、医療従事者に、広く公平に情報が行き渡るよう、調査と戦略立案を行います。
プロモーションの計画と実施
自社製品を説明する資材の作成、医療従事者を対象とするセミナーの開催など、くすりが上市された後のプロモーション活動の計画を立て、準備し、実行します。
MRへの教育研修
高度な情報を分かり易く読み解いてMRをサポートすることもプロダクトマーケティング職(学術職)の仕事。MRが適正な情報提供を行うために必要な知識は何かを考え、研修を行います。
MRの面談同行
医療従事者との面談に同行し、MRをサポートして詳しい情報提供を行います。「患者さんを守る」という原点に根ざした、公平かつ専門的な知見が求められます。


Q. 大学(大学院)では何を勉強していましたか?
発生工学を専攻していました。ブタの卵子を用いて体外受精や、核移植を行い、病態モデルのブタの開発をしていました。病態モデルのために遺伝子操作をしていたので、ゲノム編集も行っていました。
Q. 採用面接では、どんなことを話しましたか?
DMDの研究をする中で日本新薬を知ったこと、ビルテプソにとても感銘を受けたこと、自分もこの会社でビルテプソに携わりたいことを、シンプルに伝えました。あとは、趣味などの雑談をした記憶があります。
Q. 入社前に「これを準備しておくといい」ということはありますか?
印象に残れるよう、いろいろなチャンスは確実につかむ姿勢を持っておくといいと思います。交流会などで、同期と仲良くなる姿勢も大事です。
Q. 配属先が決まって、いちばんはじめに担当した仕事は?
収集した文献の登録作業、MRが使用する説明会スライドの修正です。
Q. 仕事で行き詰まったときは、どうしますか?
同僚にお悩み相談をします。美味しいものを食べに行くか、洋服やアクセサリーを買いに行きます。
Q. プライベートでは、どんな風に過ごすことが多いですか?
ドライブが多いです。免許を取ってからいろいろな場所に行っています。あとは美味しい料理を食べに行ったり、作ったりすることがあります。
Q. 入社してよかったと思うのは、どんな時ですか?
信頼できる同期や後輩、先輩と出会えたことです。価値観がわりと似ているのか、仕事の話ができるからなのか、コロナ前はよく食事に行ったり遊びに行ったりしました。