
2026年カレンダー絵画(5・6月)

城南宮 楽水苑
春日井 路子 作
季節:春 エリア:伏見区
まるで薄紫色のカーテンのような藤棚の下
平安京の南を守る杜として知られる城南宮は「方除の大社」。白河上皇がこの神社を中心に鳥羽離宮を造営しました。そこには社殿を取り囲む約1万坪の池泉回遊式庭園「楽水苑」があり、趣の異なる五つの庭園(春の山・平安の庭・室町の庭・桃山の庭・城南離宮の庭)からなる「源氏物語花の庭」があります。そこは紫式部が『源氏物語』に登場させた花々が一年中途切れることなく咲き誇り、季節ごとに美しさと情緒が楽しめます。初夏になると「室町の庭」にある藤棚では、樹齢150年ともいわれる藤が見頃を迎えます。藤には大きく分けて「野田藤」と「山藤」があり、この庭で最も多く見られるのが、薄紫色の花房の長い野田藤です。
城南宮:京都市伏見区中島鳥羽離宮町
