2016年12月05日

第58回米国血液学会でのNS-018臨床データ発表のお知らせ

 日本新薬は、12月3日(土)、カリフォルニア州・サンディエゴで開催された第58回米国血液学会(ASH)において、骨髄線維症(MF)を治療対象疾患とする、経口投与可能なJAK2キナーゼ選択的阻害剤NS-018の臨床試験データを発表しました。

 

 このたびの発表は、NS-018の海外で実施された第Ⅰ/Ⅱ相試験で、1日1回300mgを投与した第Ⅱ相試験部分の有効性および安全性データに関するものです。他のJAK2阻害剤での治療において、不耐容または再発/難治となったMF患者のみを対象に、患者登録数は29例で、24週時点のMRIもしくはCT測定を実施できた26例が、有効性の解析対象となりました。

 その結果、26例中16例(62%)について、QOLの改善や生存に関連すると報告されている10%以上の脾容積縮小を達成しました。また、26例中9例(35%)で20%以上の脾容積縮小を達成し、3例(12%)で35%以上の脾容積縮小を達成しました(35%以上の脾容積縮小3例の効果は、いずれも6ヵ月以上維持していました)。

 再発・難治性患者においては、9例中7例(78%)で脾容積縮小が観察され、さらに不耐容の患者14例中10例(72%)についても、脾容積縮小が観察されました。

 症状を評価する総症状スコアでは、26例中23例(88%)で改善が認められ、そのうち20例(77%)で総症状スコアが25%以上改善し、9例(35%)では50%以上改善しました。

 

 なお、NS-018の、1日1回300mg投与における忍容性は良好であり、主な血液学的有害事象は、血小板減少症(14%)と貧血(21%)でした。血小板減少症と貧血においては、重篤度がベースラインから2段階以上悪化することはなく、NS-018投与後もヘモグロビン濃度は概ね安定していました。

 非血液学的有害事象については、悪心、下痢、疲労(各17%)であり、第Ⅰ相試験部分の安全性プロファイルと類似していました。第Ⅰ相試験部分で用量制限毒性とされたグレード3もしくは、グレード4の神経毒性は、第Ⅱ相試験部分では認められませんでした。

 

 これらの結果、NS-018は、他のJAK2阻害剤治療に不耐容または再発/難治患者に対するセカンドライン治療として有用であることが示唆されました。

 

 テキサス大学MDアンダーソンがんセンター白血病部門の教授であり、本臨床試験責任医師のSrdan Verstovsek医学博士は、「この第Ⅱ相試験部分は、他のJAK2阻害剤に治療歴のある悪性度のより高いMF患者を対象としており、NS-018は臨床的有用性を示し、非常に安全性に優れていました。悪性度のより高いMF患者は、他に良好な治療法がない、あるいは治療困難な患者群です。我々は、このような患者さんに対するNS-018の今後の開発に期待しています。」とコメントしました。

 

 

【NS-018の第Ⅰ/Ⅱ相試験について】

 NS-018(経口投与可能なJAK2キナーゼ選択的阻害剤)の第Ⅰ/Ⅱ相試験は、一次性、赤血球増多症後または本態性血小板血症後骨髄線維症を対象とした多施設共同オープンラベル用量漸増試験です。

 第Ⅰ相試験部分の主目的は、安全性、忍容性、最大耐容量および有効性の評価です。副次目的は、薬物動態および薬力学の評価です。

 第Ⅱ相試験部分の主目的は、推奨用量での安全性および有効性の評価です。また、副次目的はNS-018と薬物動態および薬力学の相関を評価することです。第Ⅱ相試験部分では、他のJAK2阻害剤治療で治験医師により不耐容または再発/難治と認めた骨髄線維症患者のみを対象に登録しました。

 

               以上 

 

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