研究用試薬RNAの販売開始のお知らせ
日本新薬は、自社が進めている核酸事業の一環として、今般、研究用試薬RNAおよびそのデリバリー試薬(LIC)の販売開始を決定致しました。
販売開始時期は2007年7月を予定。今回販売するRNAは、自社で独自に開発した新規合成法(CEM法)によるもので、RNA合成原料であるCEMアミダイトを出発原料に用いています。この新技術により、従来法で合成したRNAと比べ、高純度、かつ長鎖RNAを効率的に合成・提供することが可能となります。日本新薬が、昨年12月のユーロTIDES 注1)と今年5月の米国TIDESに出展した際、このCEM法を紹介し、国内外の多くの企業、大学研究者等からも高い評価を受けています。また、同時に販売提供するLICも、自社で開発したカチオニックリポソームであり、細胞に対する毒性が低く、RNAを効率的に細胞質内にデリバリーすることができます。
販売については、林化成株式会社(大阪市北区、社長:林 久二) 注2)に委託し、販売先は国内外の企業や大学、研究機関等を予定しています。
販売開始に先立ち、6月20日から東京ビックサイトで開催される「第6回国際バイオEXPO&国際バイオフォーラム」の林化成ブース出展において、CEM法で合成するRNAについての紹介がされます(6月22日まで)。
< 参 照 >
注1)
「TIDES(タイド)」年に1度、欧州または米国で開催されるイベントであり、「TIDES」の由来はヌクレオタイドとペプタイドで、ふたつのタイドを意味します。日本語で表現すると「核酸とペプチド展」と言えます。この分野の専門家の間では有名な世界規模のイベントで、生産技術、分析技術の紹介および医薬品開発状況紹介などビジネス色が強いことが特徴です。特に欧州で開催されるものはユーロTIDESといわれています。
注2)
林化成株式会社の概要は下記の通りです。
創業 1919年
資本金 5,000万円 (株式未上場)
代表者 代表取締役社長 林 久二
従業員数 70名
売上高 70億円 (2006.12)
事業内容 無機化学薬品、食品添加剤、バイオ研究支援製品、
その他化学薬品の製造および販売