
2026年カレンダー絵画(表紙)

天龍寺 曹源池庭園
春日井 路子 作
季節:特定不可 エリア:右京区
鯉の滝登りを表現した滝石組
「龍門瀑」
天龍寺は臨済宗天龍寺派大本山。室町初期の暦応2年(1339)、足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈るため、後嵯峨上皇の亀山殿の地に創建されました。境内には約700年前に夢窓国師が作庭した曹源池庭園があります。嵐山や亀山を取り込んだ借景式の回遊式庭園です。なかでも方丈からみた曹源池中央正面には、2枚の巨岩を立て鯉の滝登りを表現した「龍門瀑」が大きな特徴のひとつ。中国の登龍門の故事になぞらえたもので、なんだか空に浮かぶ雲さえ、龍のかたちに見えてきそうな庭です。曹源池の名称は池の泥をあげたとき「曹源一滴」と記した石碑が現れたところから。
天龍寺:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
