ウプトラビ®錠の作用

ウプトラビ®錠が体内でどのように作用するのかを解説しています。

肺動脈を広げる仕組み

ウプトラビ®錠が肺の血管を広げて血液の流れを良くすることにより、肺動脈の血圧を下げ、肺動脈性肺高血圧症および慢性血栓塞栓性肺高血圧症の症状を改善します。

ウプトラビ®錠が肺動脈性肺高血圧症を改善する仕組み

肺動脈性肺高血圧症および慢性血栓塞栓性肺高血圧症では、肺動脈が狭くなっています。そのため、血液が流れにくくなり、ポンプの役割を担う心臓は身体が必要とする血液の量を送ろうと強く働き、心臓に過度な負担がかかります。

ウプトラビ®錠が肺動脈性肺高血圧症を改善する仕組み

肺動脈を広げる作用を持つウプトラビ®錠を服用することにより肺動脈の圧を下げ、心臓への過度な負担を減らすことができます。

肺高血圧症の治療薬には肺動脈を広げる3つの経路が知られています。3 つの経路は、エンドセリン経路、一酸化窒素経路、プロスタサイクリン経路であり、肺動脈性肺高血圧症では3 つの経路、慢性血栓塞栓性肺高血圧症では一酸化窒素経路、プロスタサイクリン経路の2つの経路のお薬が使われています。

プロスタサイクリン経路に作用するお薬は、IP受容体に作用します。IP受容体を刺激することにより、血管が広がります。ウプトラビ®錠も、このIP受容体に作用して血管を広げるお薬となります。

ウプトラビ®錠もIP受容体に作用して血管を広げるお薬となります ウプトラビ®錠もIP受容体に作用して血管を広げるお薬となります