制作年代 制作:2020年代 制作:2010年代 制作:2000年代 制作:1990年代 制作:1980年代 制作:1970年代 制作:1960年代 制作:1950年代 2021年カレンダー絵画(9・10月) 京都御所紫宸殿 井隼 慶人 作 季節:秋 エリア:上京区 月みれば 千々にものこそ かなしけれ我が身ひとつの 秋にはあらねど大江千里(古今和歌集一九三)月をみていると、さまざまに悲しい思いがつのってくる。なにも、自分一人だけの秋ではないのに。・月の優しい光に見とれていると、不思議と郷愁にかられるのは日本人特有の喜びだろうか。いつのまにか冷たくなった夜風を肌に感じた瞬間、うずき出す心の痛み。千々の悲しみと、ひとつの我が身との対比が、人間の孤独を強調しているようだ。