2020年カレンダー絵画(5・6月)

口合小町(神泉苑)

口合小町(神泉苑)

春日井 路子 作

季節:春 エリア:中京区

上方では地口の駄洒落を「口合」という。茶屋遊びが止まらない亭主の相談を甚兵衛さんに相談すると、「女房が面白くなれば亭主の遊びも減る」と、甚兵衛さんが例をあげてアドバイス。歌を詠んで夫婦仲を深めた井筒姫、京都で百日の日照りがあったとき、神泉苑で歌を詠んで雨を降らせた小野小町。女房はそれなら得意の「口合」で仲直りをしようと決めた。何も知らず女の所から帰ってきた旦那は、女房の「口合」にびっくりして…。
亭主「もう二度と茶屋へは行かん!」と降参する。女房「ええ、ほんまかいな。嬉しいなぁ。口合、えらい効くなぁ。ほんなら、百日の日照りがどこぞに無いかな」。亭主「百日の日照り探してどないすんねん?」。女房「ワタイの口合で、雨降らせますねん」。