亰 no.210(令和4年1月6日)

雲水雪中托鉢

雲水雪中托鉢

春日井 路子 作

季節:冬 エリア:特定不可

墨染の衣に網あじろ代笠を深く被り、裸足に草鞋ばきの雲水が「ほうー、ほうー」と唱えながら町を歩く日は、雲水の雪中托鉢修行の日。雲水は家々の軒先に立って黒い鉢に布施を受け、深々と頭を下げて無言で去っていく。京都ではこの雲水を「ほーさん」と呼ぶが、「ほー」は仏法の「ほう」のことである。