2026年カレンダー絵画(1・2月)

京都仙洞御所

京都仙洞御所

兼先 恵子 作

季節:特定不可 エリア:上京区

まちの中心にある静かな別天地、宮廷の池庭


京都仙洞御所の「仙洞」とは「仙人の住まい」を意味し、譲位して上皇となられた後水尾上皇のために造営されました。現在は、庭園建築のなかで唯一残存する茶室「醒花亭」と「又新亭」をはじめ、二つの池のまわりに緑豊かな風景が広がる回遊式庭園のみが残されています。この庭園は寛永13年(1636)に小堀遠州が作庭し、寛文4年(1664)に後水尾上皇が手を加えたといわれています。南池洲浜には手のひらほどの大きさの丸い石が、美しい曲線を描いて約12万個びっしりと敷き詰められ上品さを漂わせています。この石は遠く小田原藩から寄進されたもので、石一つにつき一升の米と交換したことから「一升石」と呼ばれています。


京都仙洞御所:京都市上京区京都御苑(※拝観は事前申込みが必要です)