2022年カレンダー絵画(7・8月)

祇園祭は鱧まつり<br>(祇園祭山鉾巡行と鱧おとし)

祇園祭は鱧まつり
(祇園祭山鉾巡行と鱧おとし)

兼先 恵子 作

季節:夏 エリア:東山区

京都では祇園祭の別称「鱧まつり」。昔から祇園祭の頃になると、夏バテをしないように、体力をつけるために鱧の脂をとったといわれている。鱧は梅雨明けの頃が最も美味とされ、栄養価も高い。その美味しさは骨切りにあり、料理人の腕の見せどころ。わずか3センチ幅毎の身に24回もの包丁を入れ、皮を切らない。骨をまったく感じさせなく切られた鱧は、口に入れると美味しさがひろがる。あっさり味の身は、湯に出逢うと、反り返って白い花を咲かせたように美しい。すぐさま冷水に浸して、身が引き締まったところを梅肉のタレなどで味わう。