製薬会社が推進する機能食品事業として、
健康増進や
食の安全・安心に関わる社会課題の解決と
食育活動を通じて
持続可能な社会の構築に貢献する。

栄養課題へのあくなき挑戦、食を通じた社会課題の解決

「医食同源」という言葉があるように、医と食とは古来から深い関係にあります。
私たち日本新薬が製薬会社として蓄積した独自の抽出技術を生かした新規事業として、食品業界に進出したのは1961年(昭和36年)でした。
その第1号製品、粉末抽出香辛料「スパイス<ケンダ>」を発売し、加工食品業界を中心に大きな貢献を果たしてまいりました。以来一貫して、食を通じて「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」ことを目指して幅広く事業を展開し、食品業界から高い評価と信頼をいただいております。

私たちは「製薬会社が推進する機能食品事業として、健康増進や食の安全・安心に関わる社会課題の解決と食育活動を通じて持続可能な社会の構築に貢献する。」をビジョンとして掲げ、食を通じた健康増進や栄養課題など直面する社会課題への解決に向けて果敢に挑戦するとともに、経営理念の実現を目指し、製品開発や啓発活動を行っております。

健康増進やより良い栄養へのアクセスに対して

現在、人生100年時代と言われる超高齢社会を迎え、健康寿命の延伸が社会的課題となっています。行政は疾病の早期診断・早期治療、セルフメディケーション、さらにはセルフケアを推進することで医療費の低減を図っており、私たちは基礎研究に取り組むとともに、医薬品で培ってきた安全性と品質を第一に、伝承的に身体によいとされている素材にエビデンスを取得しています。そして、健康増進および健康寿命の延伸を目的としたたん白強化食品、医療機関や高齢者介護の現場で用いられる濃厚流動食等の総合栄養食品の分野に適した製品など、より栄養価が高く、あらゆる人の手に届きやすいよう、価格面にも考慮した製品を開発・提供し、人々のQOL向上と社会課題の解決に取り組んでいます。

「食の安全・安心」に向けて

近年、食品の安全性確保についての関心が益々高まっています。そしてSDGs(持続可能な開発目標)に基づく「つくる責任 つかう責任」に関わる、持続可能な消費と生産の確保が急務となりました。私たちは、医薬品分野で培ってきた高度な技術を活かして微生物制御に取り組み、食品の賞味期限延長によるフードロス削減など、持続可能な社会に向けた長年の社会的課題を解決すべく「食の安全・安心」に向けた取り組みを推進しています。

若年層や高齢者層のもつ社会課題へ向けた「食育」の取り組み

私たちの目指す「健康と豊かな生活創り」の根幹となるのは、何より適切な食習慣のもとに、必要な栄養素をバランスよく十分に摂取することと考えます。
しかしながら近年、核家族化、食事の簡素化や個食化が進み、栄養の偏りや朝食を食べる習慣がない人が増える傾向にあり、特に朝食を食べない問題は、子供世代で深刻化しています。
そして、子ども世代だけでなく高齢者も、低栄養によるフレイル*1、サルコペニア*2の深刻な問題があります。
私たちは、このような若年層や高齢者層の深刻な社会課題の解決を目指し、食への興味や関心を育み、健康的な食生活を送れるよう、地方自治体や教育機関等と連携して「食育」の啓発活動の展開や、製品の開発など、さまざまな取り組みを進めています。

*1:フレイル…健康な体を維持する機能やストレスに対する力が低下する状態。
*2:サルコペニア(筋肉量減弱症)…筋肉量や筋力の低下により体全体の機能が低下する状態。