2025年カレンダー絵画(5・6月)
三千院(往生極楽院)
井隼 慶人 作
季節:夏 エリア:左京区
比叡山の西麓一帯を「小野」と呼び「小野の山荘」とは諸説あるが三千院もその一つ。三千院のある大原の里は、左右に呂川、律川をひかえた清流と楓の名所。三千院は門跡寺院で、王朝時代に阿弥陀浄土への往生を祈願して往生極楽院(本堂・重文)が建てられた。
真面目男夕霧の浮気発覚。妻の怒りで離婚の危機
第三十九帖『夕霧(ゆうぎり)』
落葉の宮の母・一条御息所が病気療養ために落葉の宮とともに小野の山荘に移り住む。夕霧は落葉の宮を恋慕って小野を訪ねる。夕霧は父・光源氏とは違い、堅物と評判だった。だが親友の柏木が亡くなり、その妻・落葉の宮を見舞ううちに彼女に惹かれていく。皇女である落葉の宮にとって、夕霧との再婚はプライドが許さない。夕霧から距離を取ろうとするが、遊び慣れていない夕霧は避けられていることに気がつかない。ことの成り行きを心配した一条御息所は、夕霧の気持ちを確かめようと手紙を出すが、夕霧の妻・雲居の雁に見つかってしまう。ことのなりゆきを知った雲居の雁は、たまりかねて到仕の大臣のもとへ戻ってしまう。真面目な男と信じていた夫の浮気が許せない妻との間に離婚騒動が持ちあがる。