2017年カレンダー絵画(表紙)

伏見口

伏見口

春日井 路子 作

季節:冬 エリア:伏見区

豊臣秀吉がこよなく愛した地が伏見です。秀吉が建造した伏見城は慶長元年(1596)の大地震でことごとく倒壊しましたが、すぐに再建を試み、慶長2年には念願の天守も完成します。しかし翌年の慶長3年には、秀吉は伏見城でその生涯を閉じました。その後、江戸時代には伏見は水陸交通の要衝として栄え、銘醸地の基盤が形成されます。その背景には天然の名水に恵まれていたことを忘れてはいけません。かつては「伏水」と表記されたことからもわかるように、伏見は豊かな水がコンコンと湧く地としても有名です。このような背景のもと、伏見は明治期には天下の酒どころとして、日本全国にその名を轟かせるようになりました。