2019年カレンダー絵画(表紙)

昭和53年の西大路通

昭和53年の西大路通

兼先 恵子 作

季節:特定不可 エリア:特定不可

京都の市電(路面電車)は、明治28年(1895)2月1日から京都電気鉄道によって日本最初の電気鉄道として開業され、明治45年(1912)の市営路線開始、大正7年(1918)の全面市営化を経た後、昭和54年(1979)9月30日までの83年間、京都の市内を縦横に走っていました。市民の足として黄金時代が続きましたが、昭和30年代の後半から、市電と競合する市バス等が増加し、さらに自動車も多く走りはじめ、路線の自由がきかない市電経営は行き詰まりをみせ、昭和45年(1970)伏見線、稲荷線の廃止を皮切りに路線が次々廃止され、残る外郭線(北大路・西大路・九条・東山・七条・河原町)すべてが廃止され、京都の路面電車の歴史に終止符が打たれました。