2019年カレンダー絵画(7・8月)

白川の一本橋

白川の一本橋

内藤 英治 作

季節:夏 エリア:東山区

白川に架かる古川町橋(ふるかわまちばし)は、一本橋、行者橋、阿闍梨橋ともいわれます。天台宗の修行のうちでも随一の荒行とされる千日回峰行を終えた行者が、入洛する際、最初に渡る橋とされています。今日ある橋は、明治40年(1907)に架け替えられたもので、長さ約12m、幅はたったの60cmしかなく、渡るのにちょっと躊躇する一本橋ですが、地元の子どもたちはスイスイ渡っていきます。京都市橋梁台帳によると京都市の市道となっています。白川と柳並木の風情が漂う橋の近くには、ドラマのロケでお馴染みの古川町商店街があり、かつて京の台所錦市場になぞらえて「東の錦」と呼ばれたところ。南東には知恩院門前があります。