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NEWS 2025
肺動脈性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ®錠小児用0.05mg」販売開始のお知らせ
日本新薬株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:中井 亨、以下「当社」)は、肺動脈性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ®錠小児用0.05㎎」(セレキシパグ製剤、以下「本剤」)について、本日、薬価収載され販売を開始したことをお知らせします。
肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血圧が何らかの原因で異常に上昇する予後不良の疾患であり、原因不明な特発性PAH、遺伝性PAHおよび各種疾患(結合組織病、先天性心疾患等)に伴うPAHなどに分類されます。成人と小児におけるPAHの病態は類似しており、プロスタサイクリン系薬剤、エンドセリン受容体拮抗薬、ホスホジエステラーゼ5阻害薬など、作用機序の異なる治療薬の併用が推奨されます。しかし、小児PAHに対して国内で使用可能な薬剤は限られており、特にプロスタサイクリン系薬剤では静脈内持続投与を必要とする注射剤のみであることから、同作用機序の経口剤が求められていました。
ウプトラビ®は、プロスタサイクリン系薬剤の中でもプロスタサイクリン受容体(IP受容体)への選択性が高い、経口のIP受容体作動薬です。血管平滑筋細胞のIP受容体に結合してcAMP産生を増加させ、血管拡張作用および血管平滑筋増殖抑制作用を介して肺動脈圧を低下させると考えられます。
本剤は漸増投与に伴い服薬錠数が増加することから、患者さんの服薬をサポートするとともに、医療従事者の調剤を容易にするため、専用の「おくすりケース」を開発しました。医療従事者は専用充填器の使用により、簡便かつ正確に本剤を「おくすりケース」に充填することができます。また、充填された錠剤は1列分が1回の服薬量となるため、患者さんは常に正確な錠数を服薬することができます。
当社は、難病・希少疾患を注力領域として位置づけ、新たな治療剤の開発および製品の情報提供に取り組んでいます。このたびの本剤の発売により、PAH で苦しむ小児患者さんやそのご家族、および医療関係者の皆さんに、一層貢献できるものと期待しています。
以上