その他の環境課題への対応

化学物質等の適正管理

基本姿勢

さまざまな化学物質を取り扱う製薬企業において、これらを適正に管理することは重要な社会的使命です。日本新薬では、「化学物質等の管理に関する基本規程」のもと、「化学物質等管理委員会」を設置して、全社全部門における化学物質の適正管理に向けた方針を明確化しています。また、化学物質に関連した法規制のチェックを包括的・網羅的に行うことができるITシステムにより、社内で取り扱うすべての化学物質を最新の法令に従って、適切に管理する体制を構築しています。加えて、労働安全衛生の観点から、化学物質を含めた職場のリスクアセスメントを実施し、安全な職場づくりを目指しています。

PRTR法に基づく管理

化学物質排出管理促進法のPRTR制度に基づく第一種指定化学物質の年間取扱量が1トン以上の事業所では、立地自治体を通じて国に該当物質の取扱量を届け出ることが義務づけられています。本社地区ではアセトニトリル及びn-ヘキサンが、東部創薬研究所ではアセトニトリルが該当し、いずれも適正に管理している旨の届出をしています。
また、2017年7月に完成した小田原総合製剤工場の高生理活性固形製剤棟では、外部に高活性物質が漏洩しないよう設備による封じ込め(1次)、気流や室圧による封じ込め(2次)、建物による封じ込め(3次)など最新の機能を備えることにより、安全、品質、環境に最大限配慮し、設備の性能維持に努めています。

  • ※特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理改善の促進に関する法律

PRTR制度に基づく第一種指定化学物質の取扱量

PRTR制度に基づく第一種指定化学物質の取扱量

環境コミュニケーション

地域における環境活動への参加

地域のさまざまな環境活動に参加・協力しているほか、環境関連の寄付や出前授業なども実施しています。

清掃ボランティア

本社地区、小田原総合製剤工場、東部創薬研究所などで、美しい街づくりに貢献するため、清掃活動を実施しています。

寄付

金属くず、雑紙類の売却代を「日本新薬きらきら未来こども募金」への寄付をはじめ、環境関連の寄付を実施しています。

出前授業

京都市内の複数の小学校などで出前授業を実施しており小学校低学年向けにたんぱく質摂取の重要性や食品ロス削減を啓発する冊子を作成し配布しています。

出前授業

山科植物資料館見学会

予約制の見学研修会や、薬学系大学生や薬剤師向け見学研修会、小学生対象の草木染体験会や休日見学会などを日常的に開催し、有用植物の多様性保全の啓発活動を行っています。

山科植物資料館見学会