代表取締役会長メッセージ

前川 重信
代表取締役会長
前川 重信

日本新薬は1919年の創立以来、多くの新薬を世に送り出し、人々の健康と豊かな生活創りに貢献してきました。次の100年を見据え、グローバル展開をさらに推進し新たなステージへ進化を遂げるため、変化し続ける社会からの要請に柔軟性をもって対応していきます。

当社は、2024年度からスタートした第七次5ヵ年中期経営計画における「5つの経営基盤の強化」の一つに、「持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営の推進」を掲げています。持続可能な社会を実現する企業であるためには、何よりも優れた人財が不可欠であると考えており、社員一人ひとりが持つ才能を最大限に引き出し、成長できる環境を提供することに注力しています。多様性を尊重するとともに、全ての社員が力を発揮できる職場づくりを推進し、ライフワークバランスの向上やキャリア開発支援を通じて、社員が長期にわたり活躍できる会社を目指しています。

「日本新薬グループ環境基本方針」のもと取り組んでいる気候変動への対応については、再生可能エネルギーへの切り替えや営業車両のハイブリッド車導入を推進しています。また、2024年1月には、当社の温室効果ガス削減目標がSBTiによる承認を取得しました。生物多様性の保全についても、希少生物の保護活動を通じて、引き続き積極的に取り組んでいます。

すべてのステークホルダーへの説明責任を果たすことは、経営の最重要課題の一つです。透明性の高い経営を実現するため、内部統制システムの整備やコンプライアンスの徹底を図り、企業倫理の向上に努めています。私は取締役会の議長として、取締役会の機能強化をはじめとするガバナンスの強化やリスク管理体制の充実を通じて、健全で持続可能な企業運営の実現に向け取り組んでいます。2024年には、役員報酬制度の見直しを行い、社内取締役に対する譲渡制限付株式報酬制度を導入しました。企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとするとともに、株主の皆さまと一層の価値共有を進めてまいります。

日本新薬の持続的成長と社会課題解決への貢献は、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係とご協力によって支えられています。患者さんをはじめとするすべてのステークホルダーからのご意見を大切に企業活動に反映させ、皆さまの期待に応え続ける企業でありたいと考えています。

今後も変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役会長 前川 重信