代表取締役社長メッセージ

中井 亨
代表取締役社長
中井 亨

日本新薬グループは、2019年に創立100周年を迎え、次の100年に向けて新たな成長へのスタートを切りました。

近年、国内製薬業界を取り巻く環境は、少子高齢化の進展、医療財政の逼迫に伴う医療費・薬剤費抑制 策の推進、新薬の創出難易度の高まり、情報提供活動の変化など、一層厳しさが増しております。
また、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界中に大きなインパクトを与えました。

2019年度からスタートしました第六次5ヵ年中期経営計画では、持続的な成長基盤を強固なものにするための『6つの取り組み』に挑戦することにより、世界において存在意義をさらに高めることを目指しております。

医薬品事業では、創薬技術の高度化による研究開発力の向上や、新規創薬モダリティへの挑戦により、注力する4領域(泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患、婦人科)を中心として治療ニーズが満たされていない疾患領域を主なターゲットに、研究開発パイプラインの充実を図っていきます。継続的に新製品を市場へ投入するとともに、患者さんに対して医師などの医療関係者を通じて、医薬品とその情報を適切に届けることで製品価値の最大化を目指していきます。

機能食品事業では、製薬企業としての高い技術力を生かし、注力4分野(健康食品素材、品質安定保存剤、プロテイン製剤、サプリメント)を中心として、市場ニーズに応える高付加価値製品を提供していきます。

また、グローバル化の推進においては、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」とそれに続く核酸医薬品などの販売体制をより強固なものとし、米国に加え、欧州や中国などについても各国の状況に応じた最適な展開の方法を選択し事業の拡大を図ります。さらに、AIの積極的な活用、IT化の促進による生産性の向上に加え、DXの推進により新たな事業機会を創出し、持続的な成長と企業価値の向上を図っていきたいと考えています。

引き続き皆さまのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 中井 亨