代表取締役社長メッセージ

中井 亨
代表取締役社長
中井 亨

日本新薬は、「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」との経営理念に基づき、事業活動を推進しています。
環境変化の激しい中、人々の多様化する“生きる”というニーズに対して高品質で特長のある製品・サービスを提供していくため、当社は長期ビジョンとして「京都のグローバルヘルスケアカンパニーとして、一人ひとりの新しい生きるを世界に届ける会社」を2035年のありたい姿に掲げました。患者さんや顧客一人ひとりの“生きる“ということにこれまで以上に本気で向き合い、社会に貢献していくため、引き続き医薬品事業と機能食品事業の二つの事業に取り組みます。患者さんを中心に据えた「ペイシェント・セントリシティ」の考え方や顧客視点を重視し、独自性のある製品・サービスの提供を通じて、新しい生きるを世界に届けていきます。

2024年度からスタートした第七次5ヵ年中期経営計画「For Global Growth Beyond the Cliff」では、ウプトラビのパテントクリフを乗り越え、2035年のありたい姿を実現するために、製品・サービスを世界に提供する土台をさらに強化していきます。
医薬品事業では、ウプトラビに替わる成長ドライバーを育成するとともに、米国・中国の販売体制強化や、欧州等へのグローバル展開を加速させ、世界中の患者さんに必要とされる医薬品の提供体制を構築していきます。また、核酸・低分子創薬を中心に、グローバル展開を狙える疾患領域に経営資源を集中させ、オープンイノベーション・新規創薬モダリティ・AI等を活用した研究開発を推進し、継続的なパイプラインの拡充を図ります。
機能食品事業では、製薬企業としての高い技術力を生かし、スポーツサプメント・エイジングケアサプリメント(B to C事業)や、社会課題である食品ロス削減から需要が高まることが期待される品質安定保存剤(B to B事業)に注力します。引き続き、高品質で独自性の高い高付加価値の素材および最終製品を提供していきます。
また、経営基盤を強化するべく、持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営の推進、研究開発のスピードアップ、社員一人ひとりが成長し多様な人財が活躍できる人的資本経営の推進、デジタル化推進による業務変革と生産性の向上、サステナブルな成長に向けた財務戦略を推進します。これら5つの取り組みによりマテリアリティの解決を図り、社会への貢献とともに、当社の着実な成長と企業価値の向上を追求します。

引き続き皆さまのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 中井 亨