中期経営計画

第七次5ヵ年中期経営計画~For Global Growth Beyond the Cliff~

このページでは2024年度~2028年度の第七次5ヵ年中期経営計画 ~For Global Growth Beyond the Cliff~について紹介します。

日本新薬は2024年4月に、2035年の長期ビジョン「ありたい姿」を設定しました。

日本新薬の2035年の長期ビジョン「ありたい姿」

京都のグローバルヘルスケアカンパニーとして、一人ひとりの新しい生きるを世界に届ける会社

多様な考え方や生き方が存在する中で、当社は、経営理念である「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」ため、“生きる”ということに向き合い、社会に貢献していくことを目指していきます。

第七次5ヵ年中期経営計画の概要

第七次中期経営計画は、ウプトラビのパテントクリフを乗り越え、将来的に成長するシナリオであるとともに、2035年のありたい姿実現に向けて、患者さんや顧客一人ひとりの“生きる”について考え、製品・サービスを世界に提供する土台をさらに強固なものにするシナリオとして策定しました。

ウプトラビのパテントクリフを乗り越えてその先のありたい姿に向かって成長するシナリオ

この5年間では、「3つの重点テーマと5つの経営基盤の強化」を推進し、医薬品および機能食品の両事業で事業戦略に基づいた優先順位づけによる経営資源配分・コスト削減を徹底し、事業ごとの資本効率性をROICで管理して資本コストを上回る収益を確保します。

2028年度定量目標/3つの重点テーマ/5つの経営基盤

3つの重点テーマ

Ⅰ.ウプトラビに替わる成長ドライバーの育成
第七次中期経営計画期間中の成長ドライバーとして、グローバルでDMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)治療群(CAP-1002、NS-089/NCNP-02、NS-050/NCNP-03、NS-051/NCNP-04)、国内で血液がん新製品群(ビキセオス、ジャイパーカ、NS-401)およびPLCM群(ガザイバの腎疾患群、フィンテプラ、ウプトラビ小児・高用量製剤)の製品を上市し、早期に市場浸透させます。
Ⅱ.グローバル展開の拡大
米国子会社のNS Pharmaでは、ビルテプソに加え、細胞治療薬CAP-1002をはじめとした複数のDMD治療薬の新発売を予定しています。これらの品目の早期立ち上げを目指し、効果的で効率的なマーケティングや患者さんを支援するサービスを充実させます。中国子会社の北京艾努愛世医薬科技有限公司、天津艾努愛世医薬有限公司においては、ビルテプソの発売に向けた準備を進めるとともに、機能性食品の販売体制も構築させます。当社の製品を米国、中国のみならず世界中の患者さんに提供するために、自社販売、アライアンス、M&A等のあらゆる手段を検討し、グローバル展開を加速させます。
Ⅲ.継続的なパイプラインの拡充
自社創薬、導入、PLCM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)の3本柱を軸に、継続的にパイプラインを拡充していきます。
オープンイノベーションやAI創薬を活用し、核酸医薬品創薬(DMD、中枢神経系)および低分子創薬(血液内科、難病・希少疾患、泌尿器・婦人科疾患)の自社創薬を強化します。導入については、グローバルでの販売につながる品目に対する活動を優先し、年1品目以上の臨床段階以降の導入品獲得を目指します。PLCMでは、第二適応の臨床試験をこれまでよりも早期から開始し、医薬品の価値最大化に向けて取り組みます。

5つの経営基盤の強化

  • ① 持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営の推進

    当社は持続可能な社会なくしては、存続することが不可能であるため、持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営を推進し、5つのマテリアリティ解決に向けて積極的に取り組みます。

    環境/社会/ガバナンス
  • ②研究開発のスピードアップ

    創薬研究においては、テーマの起案から臨床入りまでの期間の短縮と自社創製品の年1品目上市が可能な体制の構築を目指します。
    臨床開発については、プロジェクトマネジメント強化、迅速承認の可能性の追求、成功確率の向上に注力し、スピードアップを図ります。

    臨床開発のスピードアップ
  • ③社員一人ひとりが成長し多様な人財が活躍できる人的資本経営の推進

    グローバル展開を進めていくことによる業務量の増加が予想されますが、個々のポテンシャルを最大限に引き出す人財戦略の実行、グローバル人財の獲得および育成と当社の組織風土改革、デジタル化による省力化を行うことで、国内の人員を増加させることなく対応します。

  • ④デジタル化推進による業務変革と生産性の向上

    日進月歩で進化するデジタル技術を積極的に活用するためにシステムと人財育成に投資します。
    研究開発や販促活動において発生する課題に対し、データに基づいて対応することでスピードアップや効率化を図ります。
    デジタル技術に加えて、ビジネススキルも活用して課題を発見し、業務の抜本的な変革や新規ビジネスを創出できる人財を変革人財と定義して、DX人財の育成を進めます。

  • ⑤サステナブルな成長に向けた財務戦略

    キャピタル・アロケーションの基本的な方針として、財務健全性を確保しながら、持続的な成長に必要な投資を積極的に行います。

    キャッシュ原資/アロケーション

現在の中期経営計画

日本新薬 2024年度~2028年度
第七次5ヵ年中期経営計画

過去の中期経営計画

過去の中期経営計画は下記からご参照ください

日本新薬 2019年度~2023年度
第六次5ヵ年中期経営計画

日本新薬 2014年度~2018年度
第五次5ヵ年中期経営計画

日本新薬 2009年度~2013年度
第四次5ヵ年中期経営計画